June 24, 2005

風船の影とJohn・M・Brown

70c02d07.jpg最近散歩に出かけると、18ヶ月になった陸はべービーカートの横で取っ手を掴みカートを押して歩く。「乗るのはもう卒業、ママの様に押すことも出来るゾっ」といわんばかり。

カートを押しながら、しきりに車輪が回るのを見ている。車輪が回りだすと、その上に乗っている物が動くということを陸は発見したらしい。

そんな陸。どうやら別な事を探り当てたみたい。

先日、近所の子供フェアの帰りに風船をもらい、それをカートに結び付けて歩きだす。いつものように、陸はべービーカートの横。すると、陸が急に歩道の上でしゃがみこむ。そして、しきりに両手を動かしている。

彼の手のあたりには、風船の赤い影。陸にはその影が、水や物体ように見えて、一生懸命両手ですくおうとしている。風で風船が揺れ、影も動くと、陸は地面に映った影を追いかける、足で動きを止めようとしたり、手でブロックしようとする。

陸の仕草が可愛く、思わず見入ってしまった。
赤くて丸い影の発見、でもその正体が分かるまで、陸には時間がかかるかな。

影というと、ジョン・メイソン・ブラウン(1900−69)の話を思い出す。彼は昔の有名なアメリカの芸術批評家で、ニューヨーク・ポストで主に歌劇と映画を担当。ブラウンのコメントはカラフルで絶えず、話題になっていたとか。

例えば、こんな面白いコメント。
“America is a land where men govern, but women rule.” John Mason Brown
(アメリカは男が治めるているようではあるが、女が支配する国である。)

そんなブラウン、ある日、メトロポリタン美術館で講義をしている途中、ふと、スクリーンに同じ背丈の男に気がつく。そして、その男は自分の身振り手振りをまねしているではないか。

ブラウンはその男に立腹。講義を一旦止めて。観客に、手をひろげて、
「もし、私の講義がつまらないのであれば、どうぞ、帰って結構ですよ。特に其処の人!」と
スクリーンに映った自分の影を指して、怒鳴ったらしい。

この出来事。その日の彼の講義の内容より、当然話題になったとのこと。

今日一日、笑顔で。

Isn’t it wonderful to watch a child discover new things, and learn something new right before your eyes? Riku really enjoyed chasing the shadow of a red balloon, and tried to scoop it up with both hands. As for John Mason Brown, he was a leading U.S. critic of performing arts. His colorful comments, and original perspective made him famous.


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Reference: Bartlett’s Book of Anecdotes


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この記事へのコメント
赤い影を追うリクちゃん、可愛いですね。

以前、知人が向こうから、来る見たことがる人が誰だか思い出せない。でもこっちを見ているから会釈だけしておこうと思って近づいたら、自分だった。って話し思い出しました。

そうそう、アメリカには影絵(手でやるの)ありますか?
ウサギとか狼とか鷲とか。私は子供頃おじいちゃんが寝る前にやってくれました。
Posted by マキチャンズ at June 24, 2005 15:26
おはようございます。ほんとうに、子供の成長は、見ていて驚き&感激&幸せを感じます。自分で気付くこと、興味を持って発展させること、そういう気持を大事に育てて行きたいですね。ジョン・ブラウン氏のお話は、とても面白い!ご当人は自覚されていたのでしょうか?本気で影を他人と思ってしまったのでしょうか?話題になったということなので、本気だったのでしょうね、^o^/。 そして、今もなお、私は娘からいろんなことを学んでいます。
Posted by 宇宙和里 at June 25, 2005 09:21
私も今朝たまたまマーカスと外を歩いていて2人で影踏み下のです。小さい子供の視点、可愛いですよね。親としての幸せを感じる瞬間ですね。
Posted by さとこ at June 26, 2005 04:22
マキちゃん、
私の場合、近眼なので、よくガラスドアに体当たり
なんてことがあります。(笑)

影絵はこちらではあまりみませんね。あれは東南アジアの
どこの国でしたっけ、シャドー・パペットが盛んなところ。

一度、陸と子供博物館でみたことあります。
なんか素敵ですよね。


Posted by robin elise at June 27, 2005 06:34
宇宙和里さん、
コメント遅くなってごめんなさい。

ジョン・ブラウンは、もうすでに忘れられてしまった人。
私は昔、仕事で彼についての記事を書いたことが
あるので、この話が印象に残りました。

これからも陸の発見を書いていきたいなと思っています。
Posted by robin elise at June 27, 2005 06:39
さとこさん、
そうですね。子供にとって、色のついた風船の影って
とっても不思議で面白いものですよね。

たとえば、私がピーターパンで憶えているのは、
ウエンディが逃げたピーターの影を縫ってあげたこと。

小さな視点。私達にとって、とても新鮮ですね。
Posted by robin elise at June 27, 2005 06:43